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住宅ローンは年収の何倍まで?手取りで見直す安心の資金計画

「年収の何倍まで借りられるの?」——家づくりを考え始めた方から、いちばんよくいただくご質問のひとつです。マイホームは人生で最も大きな買い物。だからこそ「いくらまで借りられるか」だけでなく、「毎月いくらなら無理なく返していけるか」をしっかり見極めることが、後悔しない家づくりの第一歩になります。

このコラムでは、住宅ローンを考えるうえで意外と見落とされがちな「年収」と「手取り」の違いについて、わかりやすくお話しします。

 

「年収の◯倍まで借りられる」の落とし穴

住宅ローンの借入可能額は、よく「年収の5〜7倍程度」と言われます。年収500万円なら2500万〜3500万円、というイメージですね。金融機関も、この「年収」を基準に審査を行います。

ここで注意したいのが、金融機関が使う「年収」は、税金や社会保険料が引かれる前の額面の金額だということ。給与明細でいえば、いちばん上に書かれている「総支給額」の1年分です。

一方で、実際に毎月の返済にあてられるのは、額面からいろいろ差し引かれた後、手元に残るお金——つまり「手取り」です。

ここにギャップがあることを知らないまま計画を立ててしまうと、「審査は通ったのに、暮らしてみたら毎月カツカツ」ということにもなりかねません。

 

そもそも「手取り」とは?

手取りとは、額面の給与から次のようなものが差し引かれた後、実際に受け取る金額のことです。

・所得税・住民税などの税金

・健康保険料・厚生年金保険料などの社会保険料

・雇用保険料 など

一般的に、手取りは額面のおよそ75〜85%程度になると言われています。年収が高くなるほど税率も上がるため、手取りの割合はやや下がる傾向があります。

たとえば額面年収が500万円の方の場合、手取りはおよそ390万〜400万円ほど。月々でならすと、手取りは約32〜33万円というのが目安です。額面の月収と比べると、意外と少なく感じる方も多いのではないでしょうか。

 

返済負担率を「手取り」で見直してみる

住宅ローンでよく使われる指標に「返済負担率」があります。これは年収に占める年間返済額の割合のこと。一般的に「年収の25%以内なら安心」「35%までは審査に通りやすい」などと言われます。

ここでも基準は「額面年収」です。実際に計算してみましょう。

【年収500万円・返済負担率25%の場合】

・年間返済額:500万円 × 25% = 125万円

・月々の返済額:約10.4万円

数字だけ見ると「年収の25%だから安心」と思えます。ところが、これを手取りで見直すとどうでしょう。

・手取り月収:約33万円

・返済額10.4万円 ÷ 手取り33万円 = 約31〜32%

年収ベースでは25%だった返済負担率が、手取りベースでは30%を超えてしまいました。手取りの3分の1近くが毎月の返済に消える——これは家計にとって、決して軽い負担ではありません。

そのため、「手取りの25%以内」を一つの安心ラインの目安としてお考えください。年収500万円の方なら、月々の返済は8万円前後に抑えると、暮らしにゆとりが生まれやすくなります。

 

年収別・無理のない返済額の目安

参考までに、「手取りの25%以内」を目安にした場合の、月々の返済額のイメージをまとめてみました。(手取りは額面のおよそ80%として概算しています)

額面年収手取り月収の目安安心な月返済額(手取り25%)
400万円約26〜27万円約6.5万円
500万円約32〜33万円約8万円
600万円約38〜39万円約9.5万円
700万円約43〜44万円約11万円

もちろん、これはあくまで一般的な目安です。ご家族の人数、共働きかどうか、お子さまの年齢や車の保有台数など、家計の事情によって「ちょうどいい返済額」は変わってきます。

同じ年収でも、ゆとりを持てるラインは各ご家庭で違うということを、ぜひ覚えておいてください。

 

頭金と諸費用のことも計画に入れて

住宅ローンというと借入額にばかり目が向きがちですが、家づくりには本体価格のほかに「諸費用」がかかります。登記費用やローン手数料、火災保険料、引っ越し費用などを合わせると、建築費用の1割前後が目安になることも少なくありません。

頭金をどれだけ用意するかで、毎月の返済額や総返済額は大きく変わります。とはいえ、手元の預貯金をすべて頭金につぎ込んでしまうと、いざというときの備えがなくなってしまいます。生活費の半年分ほどは手元に残しておく——そんなバランス感覚も大切です。

 

ボーナス返済に頼りすぎない

毎月の返済を軽くするために、ボーナス返済を組み込む方もいらっしゃいます。もちろん有効な選択肢ですが、ボーナスは景気や会社の業績によって変動するもの。「今の水準がずっと続く」という前提で計画を立てると、いざというときに苦しくなります。

ボーナス返済を利用する場合でも、返済全体のなかで比重を大きくしすぎないこと。毎月の給与だけでも無理なく返せる範囲に収めておくと、万が一のときにも安心です。

 

家づくりの後にかかるお金も忘れずに

住宅ローンの返済計画を立てるときは、返済額そのものだけでなく、家を持った後の「暮らし全体」を見渡すことが大切です。マイホームを持つと、これまでの家賃とは別に、次のような費用もかかってきます。

・固定資産税・都市計画税

・火災保険・地震保険

・メンテナンスや修繕のための積立

・光熱費(一戸建ては集合住宅より広い分、増えることも)

さらに、お子さまの教育費や、ご自身の老後資金なども見据えておきたいところ。住宅ローンの返済に家計を目一杯まで使ってしまうと、こうした将来の出費に備える余裕がなくなってしまいます。

「借りられる額」ではなく「返しながらも、豊かに暮らせる額」。この視点を持つことが、長い目で見て後悔のない家づくりにつながります。

 

まとめ:無理のない返済計画を、一緒に考えましょう

住宅ローンを考えるうえで大切なのは、次の3つのポイントです。

1.借入額は「額面年収」ではなく「手取り」を基準に考える

2.返済負担率は「手取りの25%以内」を安心の目安に

3.返済額だけでなく、税金・保険・教育費など暮らし全体を見渡す

マイホームは、そこで過ごす毎日の暮らしを豊かにするためのもの。返済に追われて日々の生活が窮屈になってしまっては、本末転倒です。

私たちは、家を建てて終わり、ではなく、建てた後の暮らしまで安心して過ごしていただくことを何より大切にしています。

「うちの年収だと、どのくらいの家が建てられる?」「毎月いくらの返済なら無理がない?」——そんな疑問がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

お一人おひとりのご家庭に合わせて、無理のない資金計画を一緒に考えてまいります。

 


私たちナカザトコウムテンは、三重県伊賀市・名張市・鈴鹿市を拠点に建築家とつくる高気密・高断熱・高耐震(耐震等級3)の高性能なデザイン住宅を手掛けております。

多くの方にとって初めての経験となる家づくり。お客様が抱いている疑問や不安を解消するための無料家づくり相談会も実施しておりますので、「資金計画」「土地探し」「家づくり」についてご相談いただけます。

三重県伊賀市・名張市・鈴鹿市・亀山市・津市(その他地域は要相談)で、注文住宅・新築・一戸建て・マイホームをご検討の方はお気軽にお問合せください。